
-立冬 / 小雪 / 大雪-
木々の葉が色づき、風に舞いはじめる頃。“立冬”を迎え、暦の上では冬のはじまりです。
澄んだ空気に包まれ、朝晩の冷え込みに季節の移ろいを感じる頃。
自然は静けさを取り戻し、命を次の季節へとそっと受け渡していく時期でもあります。
やがて“小雪”になると、空からちらちらと雪が舞う日も。
まだ積もるほどではないけれど、冷たい風が頬をかすめ、冬の訪れをやさしく知らせてくれます。
そして“大雪”を迎える頃には、山々は本格的な雪化粧。
寒さの中にも、どこか安心感のある静けさが広がっていきます。
自然界が休むように、私たちの体や心も“内にこもる”季節。
外へ向かっていたエネルギーを、少しずつ少しずつ内側へと戻していきましょう。
忙しい日々の中でも、旬の野菜に触れ、ゆっくりと味わう時間を。
それが、季節とともに生きるということでもあります。
外の世界が寒さに包まれるほど、
私たちの内側には、ぬくもりを生み出す力が育まれていきます。
静かで力強い冬の気配を、食を通して感じたいですね。
冬野菜とソイミールの蒸しグラタン風
この季節におすすめしたいのが、今回ご紹介する冬野菜とソイミールの蒸しグラタン風。
白菜、里芋、かぶといった冬の恵みをゆっくり蒸し上げ、ふんわりとやわらかくなったところに、豆乳のホワイトソースとチーズを重ねて焼き上げます。
野菜と一緒にソイミールも蒸すことで、穏やかな食感に仕上がります。
白菜は水分が多く、体の余分な熱をやわらげながら内側から潤いを与えてくれる食材。
旨味も豊かで、加熱するほどその美味しさが引き立ちます。
里芋やかぶは胃腸をいたわり、やさしい甘みが心をそっとほぐしてくれる根菜。
ねぎは体を温め、冬の冷えや風邪予防の心強い味方です。
そしてゆずの香りが、冬の食卓に明るさと軽やかさを添えてくれます。
野菜はお好みのものでアレンジしても。
寒い冬にぴったりな、やわらかくあたたかな一皿をお楽しみください。
冬野菜とソイミールの蒸しグラタン風

【材料】(2〜3人分)
ソイミール(ブロックタイプ) 30g
かぶ(小) 2個
里芋 5個
白菜 1/8玉
シュレッドチーズ 100g
(ホワイトソース)
長ねぎ 1/2本
ソイビーンオイル(NO.2) 大さじ1
薄力粉 大さじ2
豆乳(無調整) 350ml
白味噌 大さじ1
塩 小さじ1/3
ゆず皮(千切り) お好みで

【作り方】
① 熱湯の中にソイミールを加え、10分ほど置く。
水でよく洗いしっかりと水気を絞り、2cm幅に切る。
② 野菜は好みの大きさに切り、ソイミールと共に柔らかくなるまで蒸す。
③ (ホワイトソースを作る。)長ねぎは斜め薄切りにする。フライパンに油を熱し、ネギを炒める。甘い香りがして、しっとりしたら小麦粉を加え焦げないように炒める。粉っぽさがなくなったら豆乳を加え、なめらかになるまで混ぜる。(沸騰させないように注意)
塩・白味噌で味を整える。
④ 耐熱皿に2を並べ、ホワイトソースを流し入れる。200度のオーブンで10〜15分焼く。仕上げにゆず皮をちらして完成。

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